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ひとりぼっちにおすすめする漫画5選

人付き合いが嫌いなくせに、人間臭い物語が大好きなまど・のそとです。
小説とかも読むんですが、やっぱり漫画やゲームが好きですね。
文字だけでも物語は伝わるんですけど、そこに作者が見せたい光景を
絵で表現された複合芸術…さらに音楽と、自分でキャラクターを操作する事で
より世界観に没入させることに特化したゲーム。
ひとりぼっちなので、いろんな世界を体験したいと言う欲求が人一倍あります。
今日は、そんな孤高のぼっち…まど・のそとがひとりぼっち達に、
是非ともおすすめしたい漫画を紹介します。

海が走るエンドロール

著者 たらちねジョン  出版社 秋田書店

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65歳のおばあゃんが、夫が死んだことにより…
気分転換に映画を見に行った時に出会った青年の一言で
映画を作る為に美大に通う物語です。

何かを作りたいけど、自分の寿命を考えた時に…残された時間で何が出来るのか?
若い人たちと、自分の年齢のギャップにより…様々な人には『高齢チャレンジ』みたいな
色眼鏡で差別されながらも、映画館で出会った青年の溢れる衝動により
主人公のおばあちゃんも、現実にもがきながら…チャレンジする漫画です。

これは何かを目指して、頑張って…挫折した人には凄く刺さります。
『自分には才能が無かったんだ…』と言う事に気付いた時の絶望感、
その時に自分はどう動いてたんだっけな?と考えながら読んでしまいます。
夢を見て、夢に挫折したひとりぼっちを癒してくれる素晴らしい漫画です。

血の轍

著者 押見修造  出版社 小学館

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母親からの異常な愛情で育てられた中学二年生の主人公、
とある事件により平穏な日常が壊れ、今まで当たり前と思っていた
母親の愛情に違和感を感じ始めながらも、毎日を過ごす毒親を題材にした物語。

自分の親を疑ったりした事のある、ひとりぼっち達ならこの漫画の感覚分かると思います。
ネガティブな心理状態の時は、自分ではなく周りが悪いと思ってしまいますが…
正常な心理状態に戻っても、やっぱり自分の親はおかしかったんだ、と実感した時。
急に世の中が地獄に感じてしまいます、まど・のそとの経験談です。

この漫画は、健康な心理状態で読むことを強く推奨します。
ちょっと落ちている時に読むと…引っ張られてしまいます。
そして、おすすめしている割には、二度と読みたくない漫画です。
凄い怖い漫画です、ホラー描写やグロ描写がある訳ではないのに…
主人公の不安定な心理状態の描写、母親の笑顔が怖すぎてしまう画力

良い親に恵まれたんだなと実感できる漫画であると同時に
人間って、どこまでいってもひとりぼっちなんだな…と絶望する漫画です。
強いひとりぼっちに成長したい人におすすめの漫画です。

サバイバル

著者 さいとう・たかを  出版社 小学館 リイド社

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同級生の友達と、探検をしている最中に、大地震に遭遇した主人公。
洞窟から出ると、見えていたはずの島が無くなっていたり、
動物たちが騒ぎすぎて天変地異が起こっていたり。
何が起きているのか分からない状況で、主人公は死にたくないと言う当たり前の感情に、
従う為に生きる為に必要な事を全て実行していくサバイバル漫画です。

こちらゴルゴ13で有名なさいとう・たかを先生の漫画です。
めちゃくちゃ古い漫画で、最近の人は劇画調の漫画を好まない傾向があると思いますが
このサバイバルはそんなのは関係ないくらいにパワーを感じる漫画です。
出会った女性が死んでしまったり、街中で虎と格闘したり、
猟銃をもった反グレに脅されたり、手に入れた食料は次の日には川で全ロスしたり、

こんなハードモードの主人公は見たことがありません。
そんな状況でも決して諦めずに生き続ける主人公の心強さ、
災害によって精神が弱っていく大人たち。
布団で寝れる事がめちゃくちゃ幸せなんだと実感できます。

当たり前の日常に退屈している、現代人にこそ響く生存本能。
ひとりぼっちで生きる心強さを肌で感じる事が出来る名作です。

おやすみプンプン

著者 浅野いにお  出版社 小学館

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主人公のプンプンは小学校の時に転校してきた愛子ちゃんに一目ぼれ。
彼女の為なら何でもやる!と言う子供らしい決意をしますが、
愛子ちゃんにはどこか闇がある子だった。
それでも愛子ちゃんの為に何でもやる!と言う思いを狂信的に信じ込みながら
成長していく、プンプンの成長日記の様な物語

こちらも、元気な心理状態で読むことを推奨します。
正直まど・のそとは、元気な状態でも軽く引っ張られそうになりました。
サブカル好きの人には神のような存在の浅野いにお先生。
浅野いにお先生が描く日常の中にある幸せや悩みの表現は世界一です。
思春期の男の子なら誰しもが抱く苦悩、そしてそれを歪ませたまま成長する危険さ。
それらを描いた素晴らしい作品です。おやすみプンプンを読むと
『あの時遊んでたあいつは元気にしているかな?』とか
『失敗しても生きていく為には、誰かと繋がっていなくてはいけないな…』とか
そんな日常における忘れている大切な部分を思い出させてくれる作品です。


日常に隠れている怖い感情や出来事を包み隠さず表現しているので
何もしていない、ダラダラと過ごしているひとりぼっちにおすすめします。

不滅のあなたへ

著者 大今良時  出版社 講談社

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初めはただのボールみたいな物体で、考える事も動く事も出来ない主人公が
ボールの近くで死んだ狼?犬?の姿になり動くことができるようになり
何も分からないまま、犬の飼い主に寄り添っていたら
飼い主が死んで、気付いたら飼い主の姿になっていた主人公。
死なない特別な身体を持った主人公が長い年月を経て、
言葉を覚えて、社会を学んで、感情を知って、人との繋がりについて考える作品。

不滅のあなたへは、最近読んだ漫画の中で一番ハマった作品です。
2025年6月に堂々完結して、非常にさみしいけど…素晴らしい完結だったので
今でも心に刻まれている神作品です。NHKでアニメ化もされています。
アニメのクオリティも漫画に負けず劣らず素晴らしいです。
ひとりになる悲しさと、誰かといる安心感を強烈に描いた作品です。
仲間との出会いと別れ。なんて聞くと随分と安っぽく聞こえるかもしれませんが
こんなに強烈な仲間との出会いと別れがあるのか!?
『お、お前!来てくれたんか!?』となる…まさかの展開が多すぎて
仲間の登場シーンだけで涙ぐむ作品です。
【前世編】と言われる、ローマ時代や弥生時代を彷彿させる時代から
【現世編】と言われる現代に近い設定の時代、
【来世編】と言われる、死ぬことが遠ざかったSFの時代と。
この一作品で3本分の漫画を味わえるような贅沢な物語構成となっています。
世間一般では【前世編】が大人気で、【現世編】はいまいちだったと評価されますが。
私は【現世編】の日常に潜む怖さと、信じる事の難しさと素晴らしさを描いた物語が
結構好きですね、一回読んだ時は何も思わなかったんですが…
全てを読み終えて、もう一度読み返すと印象がガラッと変わります。

ひとりぼっちだけどひとりではない主人公が成長していく冒険譚
そんな主人公を見ていると、今はダメでも良いんだ…色々と経験して
前の自分よりもちょっとだけ成長していけば良いんだと思える作品です。

ひとりぼっちにおすすめする漫画いかがでしたか?

私は、自分以外の誰かになれる物語が非常に好きです。
読むだけで違う世界で生きているような感覚に陥るので、
何度も漫画で輪廻転生を味わっています。
ひとりぼっちで、悩んでいる時間が多いなら、いっそのこと
悩まずに何かの世界にちょっと入ってみてはいかがでしょうか?